24日の午後は、分科会がありまして、「福祉行政の役割と担い手としての明日を問う」というパネルディスカッションを聞きました。大牟田市の方と、横浜市の方と、民間として社会福祉法人の方がパネリストとなっていました。
特に大牟田市は、第二の夕張となるかと言われているように、以前は炭鉱のまちとして栄えていたのですが、現在は人口減少や高齢化の波がどっと押し寄せ、危機的状況下にいます。特に、平成16年に後期高齢者が前期高齢者の数を上回ったことなど介護保険料などの増加が深刻です。
そこで、大牟田市は住民との協働のとりくみにより、人に優しいまちづくりを目指しています。その取り組みは、コミュニティづくりとかイベントとか一見よくありそうなのなのですが、ただそれをやるだけではなく、継続させ、根付かせるためにしっかりとステップを踏んで計画を策定しています。
近年マネジメント論が盛んで、Plan-Do-Check-ActionのPDCAサイクルの重要性が叫ばれていますが、サイクルの中心だけただ回っていればいいのではなく、しっかりとまわりを引き込みながら回していかないと、結局独りよがりとなってしまいます。大牟田市は、Plan-Plan-Plan-Do-Check-Actionというような形で行っています。もちろん3つのPlanの中にはそれぞれはっきりとしたテーマがあり、まずは人と組織を育てて、徐々に地域での実践を始めていっているのです。短い時間だったのですが、とても参考になるお話を聞かせていただけました。
横浜市のお話は、やはり都市型の大人数を相手にしていかなければならないということで、行政側の地域ケアプラザと連合町内会と社会福祉協議会のパートナーシップによって取り組んでいます。やはり横浜の特徴としては、地方自治が確立していることですね、国が決めたこと以上の取り組みを率先してやっています。もちろんそのためには大きな財源が必要なのですが、国は全体しか見ることができないので、その地域の特有のニーズにあった取り組みを行うには、地方自治がしっかりと機能して、特色のある取り組みをしていかなければなりませんよね。僕のもう一つのBlogで紹介している長野県泰阜村もそうですが、現代の不安が多い社会において、しっかりと地域が自立して頑張っていくことが必要ですよね。そして今回はあまり語られなかったのですが、もう一つは、地域のNPOの役割も欠かせません。特に横浜のように大きい自治体は、本当に細かいニーズすべてには対応できません…横浜のような都市になると、少子高齢化だけでなく、子どもが増えている地区と言うのも存在するのです。そんな中で、地域のNPOがより身近なニーズをキャッチできるように動けるような空気があるといいですよね。
そして最後に社会福祉法人の方の話ですが、上のNPOの話と絡めると、社会福祉法人は本来は民間であるにもかかわらず、かなり公よりのサービス、下請け型しかできていないということが指摘されています。もちろん公的な社会福祉の制度が整備され、それを担うという役割は重要なのですが、公益法人改革なども盛んになっている現代、社会福祉法人という法人格を改めて考え直してみるもの必要なのではないでしょうか。
最終日は、社会福祉協議会、障害者協議会、厚生労働省、NPOセンターの方がパネラーとなったディスカッションが行われていたのですが、それぞれのもっている能力と、役割を改めて考えて、本当の意味のパートナーシップを実現していくきっかけをつかむことができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿